日本人の9割は毎日1回以上歯磨きをしています
なんとなく習慣で毎日磨いているものの、歯の大切さをわかっている人はとても少ないのが現状
歯磨きした方がいいのはわかってるけどけど、理由を知らないとついついサボってしまうものです
私もそうでした。歯科衛生士の学校に行って、歯について勉強するまで歯磨きはかなり適当でした
歯を大切にしてない時期があったからこそ、歯磨きをしない人の気持ちはよくわかるつもりです
一般の方が思う歯の価値は
1本あたり35万円
歯科医師が思う歯の価値は
1本あたり104万円
お口全体でみると約3000万円程の価値があるということになります
100万円をドブに捨てようと思う人はいないですよね?
歯を大切にしないということは、お金をドブに捨てるのと等しい行為といえます
では、歯を大切にすることのメリットについてお話ししていきます
いつまでも美味しく好きなものが食べられる
歯がある状態では、当たり前のように好きなものを食べることができます
それがいつまでも続く、歯がなくなっても今まで通りの食事ができると思っていませんか?
それは大間違いです
インプラントであれば自分の歯と同じように食事をすることが可能ですが、1本あたり40万円が相場です
1本だけ歯がない場合より複数本ないことが多いので、何本もインプラントにしようと思うとなかなか手が出せないですよね
そうなると歯がなくなった時の選択肢は入れ歯になります
入れ歯ってプラスチックを歯ぐきの上に乗せるんですよ
歯ぐきって柔らかいですよね
その柔らかい歯ぐきに硬いプラスチックを乗せて食事をとる
上手に食事ができると思いますか?
固いものはもちろん、弾力のあるお肉などを食べるのがかなり難しくなります
入れ歯にしたら味がしなくなった
食べるのが苦痛になったと仰る患者さんもいました
さらに、噛むことは脳に刺激を与え認知症の予防にもつながります
歯がない人の認知症の罹患率は、しっかりと歯がある人のおよそ2倍
歯があると好きなものを食べられるし、認知症の予防にもなるんです
健康寿命を延ばす
健康寿命って聞いたことありますか?
寿命って死ぬまでの期間を指しますが、健康寿命は今と同じような生活ができる期間を指します
例えば60歳で寝たきりになり、80歳で寿命を全うすると
健康寿命は60年、寿命が80年になります
この場合、寝たきりの20年を幸せだと考えられますか?
誰でも死ぬ直前まで健康でいたいですよね
歯を大切にすると健康的な食生活ができるので、自然と健康寿命が延びるわけです
誤嚥性肺炎
日本人の死因第5位は肺炎です
高齢者は肺炎の中でも誤嚥性肺炎と言われ、食べ物が気管に入り、肺が炎症を起こすというものが多くを占めています
食べ物を食べる時、気管に蓋をして食道に入るようになっているんですが、蓋をする筋肉が年齢と共に弱っていき気管に入りやすくなってしまいます
若いうちは上手にむせることができるので、肺に食べ物が入ることがありません
しかし年を取るとむせるための筋力も衰えます
歯を綺麗に磨いていないと食べ物だけではなく、お口の中の細菌が肺に入ってしまいます
歯の汚れは細菌の塊だからです
肺に菌が入り炎症が起きる
これが誤嚥性肺炎です
実は医療費の節約につながる
これはピンとこない方がかなり多いと思うんですが、実は歯科にお金をかけると医療費の節約になると言われています
これはなぜかと言うと、全身の病気が歯の健康に関わっていることが多いからです
例えば糖尿病は歯周病が悪化すると糖尿病も悪化すると言われています
逆に歯周病の治療をしっかりして、歯ぐきが健康になると糖尿病の値が下がるという研究結果があります
歯を健康に保つことで全身の健康にも影響を与え、長い目で見た時に医療費が節約になるというわけです
【まとめ】歯はお金をかけても大事にする価値がある
いつまでも美味しい食事を摂れて、健康で長生きするためには歯はとても重要です
目先のお金をケチるよりも今歯にお金をかけて大事にすることは人生の幸福度アップにつながります
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