今回は、生後11ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴と、育児で気をつけたいポイントについて書いてみたいと思います。
生後11ヶ月の赤ちゃんの主な特徴
身体の成長と運動能力の発達
- 体重は約8~10kg前後、身長は70~75cmほどの子が多い時期。
- つかまり立ちや伝い歩きが盛んで、個人差はありますがひとり立ちや初めての一歩を踏み出す子も。
- 手の動きが器用になり、細かいものをつまんだり、引き出しを開けたりもできるように。
コミュニケーションの広がり
- 言葉の意味を少しずつ理解するようになり、「ママ」「パパ」「バイバイ」「ないない」などを覚える子も。
- 名前を呼ばれて振り向いたり、好きなおもちゃを探したり、「わかってる!」と感じる場面が増えます。
感情の表現が豊かに
- 嬉しいと笑い、イヤだと怒ったり泣いたりと、自我の芽生えが見え始めます。
- 他の人の表情に反応したり、真似っこをしたりと、社会性の土台も作られてきます。
育児で気をつけたいポイント
安全対策は「もう一歩先」を見る
行動範囲が広がる分、事故やケガのリスクも増える時期です。
- テーブルの角にクッションをつける
- 引き出しや扉にチャイルドロック
- 小さなもの(ボタン・コインなど)の誤飲に注意
- ベッドやソファからの転落防止
特に家の中の“落とし穴”を見直すタイミングです。子どもは思わぬ動きをするので、大人が「まさか」と思うところもチェックしておくと安心です。
食事は“楽しく食べる”がキーワード
この時期は離乳食完了期に入り、手づかみ食べをしたがる子も多いです。
- 手づかみ用のメニュー(おにぎり、スティック野菜、パンケーキなど)を取り入れる
- 食事中に遊び始めたら、無理に食べさせない
- まだまだ栄養バランスよりも「食事が楽しい!」と思えることを大切に
「食べたり食べなかったり」「好き嫌いが出てきた」など、ムラがあるのは自然なこと。焦らず、食卓の雰囲気を大切にしていきたいですね。
夜泣き・寝ぐずりは続く子も
11ヶ月でもまだ夜泣きがある子も少なくありません。原因は:
- 日中の刺激(興奮や疲れすぎ)
- 寝る前のルーティン不足
- 分離不安や成長のステップ
就寝前にゆったり過ごす時間をつくり、毎晩同じ流れで寝かしつける習慣があると、子どもも安心します。
“なんでもイヤ!”が始まる前兆
自我の芽生えにより、「思い通りにいかないと泣く」「取り上げると怒る」などが見られます。
でもこれは心の成長の証。
言葉でまだうまく伝えられない時期だからこそ、泣いたり怒ったりして気持ちを表現しているんです。
対応のコツは:
- 「イヤだったね」と気持ちを受け止める
- 気をそらせるようなおもちゃや遊びを準備しておく
- 親も「ダメ!」を連発しすぎないようにバランスをとる
最後に
生後11ヶ月は、赤ちゃんから“幼児”へと移っていく大きな節目。
少しずつ自分の世界を持ち始める姿に、驚きや感動、時にはイライラもあるけれど、今だけの一瞬を大切にしたいですね。
「もうすぐ1歳!」という気持ちとともに、この1ヶ月を一緒に楽しんでいけたらと思います。
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