「母親に向いてない気がする」そんな風に思ってしまうあなたへ
「私、母親に向いてない気がする」
ふとした瞬間に、そんな言葉が頭に浮かんでしまうことはありませんか?
子どもは大切で、可愛いと思っている。
でも同時に、ちゃんとできていない気がする。
理想のお母さんとはほど遠い気がする。
スマホを見てしまう自分、
つい楽をしてしまう自分、
子どもを放ってしまっている気がする時間。
そんな自分を見て、
「こんなんじゃダメだよね」
「母親失格かも」
と、責めてしまう。
でも、その感情にはちゃんと理由があります。
なぜ「向いてない」と感じてしまうのか
「向いてない」と感じる人の多くは、実は“できていない部分”にばかり目が向いています。
心理学的にいうと、人はネガティブバイアスといって、できていないことや失敗のほうを強く記憶しやすい傾向があります。
たとえば、
- 子どもとちゃんと遊べた日よりも、放ってしまった日のほうが印象に残る
- 笑って過ごせた時間よりも、イライラした瞬間を強く覚えている
つまり、「向いてない」と感じているのは、現実そのものではなく、見えている部分の偏りなんです。
“理想のお母さん像”に縛られていない?
もう一つ大きな理由は、「こうあるべき」という理想に縛られていることです。
・子どもとずっと向き合っているべき
・スマホなんて見ないべき
・ちゃんと遊んであげるべき
・手を抜かずに家事育児をするべき
でも正直に言うと、これ全部を完璧にやるのは無理です。
人間なので疲れるし、休みたくなるし、
少し距離を置く時間だって必要です。
それを「ダメ」と判断してしまうと、どんどん自分を追い込んでしまいます。
「母親に向いてない人」って本当にいるの?
「母親に向いてない人ってどんな人なんだろう」
そう考えてしまうこともありますよね。
でも実は、「向いている・向いていない」をはっきり分けられるものではありません。
ただ、少し注意が必要な“状態”はあります。
① 子どもにまったく関心が持てない状態
子どもに対して関心が持てなかったり、関わること自体がつらすぎると感じる場合は、
一人で抱え込まずに周りのサポートが必要なサインかもしれません。
② 心や体に余裕がなさすぎる状態
寝不足や疲れ、ストレスが重なると、誰でも余裕がなくなります。
イライラしやすくなったり、優しくできない自分に落ち込んでしまうこともあります。
でもそれは「向いていない」のではなく、
ただ余裕がなくなっているだけのことがほとんどです。
③ 完璧を求めすぎてしまう状態
「ちゃんとしなきゃ」「いいお母さんでいなきゃ」と思うほど、
できなかったときに自分を強く責めてしまいます。
実はこれも、「向いていない」のではなく、
頑張りすぎている状態です。
こうして見ると、“向いていない人の特徴”というより、
誰にでも起こりうる状態
そして多くの場合は、少し休んだり、誰かに頼ったりすることで変わっていきます。
頼れる人も場所もないとき、どうしたらいい?
「頼れる人がいない」
それって、思っている以上にしんどいことですよね。
実家も遠い、パートナーも忙しい、
周りに気軽に頼れる人がいない。
本当に限界で、どこかに頼ろうとしても、
「無理しないでくださいね」と言われるだけで終わってしまったり、
「預けるなら児童相談所になります」と言われて不安になってしまった、
そんな声を見かけて、余計に頼るのが怖くなってしまうこともあります。
でも、ここで知っておいてほしいことがあります。
「限界まで一人で頑張る」以外の選択肢もある
たしかに、対応する人やタイミングによって、
思っていたようなサポートが受けられないこともあります。
でもそれは、「どこにも頼れない」ということではありません。
たとえば、
- 自治体の一時保育
- ファミリーサポート
- 子育て支援センター
- 民間のベビーシッターサービス
少しハードルはあるかもしれませんが、
“完全に一人で抱えるしかない”わけではないんです。
「頼るのが怖い」と感じるのは当たり前
嫌な思いをしたり、怖い話を見てしまうと、
「もうどこにも頼りたくない」と思ってしまうのも無理はありません。
でも、本当に苦しくなる前に、
少しでも負担を減らす選択肢を持っておくことは、とても大切です。
いきなり大きく頼らなくても大丈夫です。
「少しだけ」「短時間だけ」でもいいんです。
あなたが壊れてしまう前に
一番大事なのは、あなた自身が限界を超えてしまわないことです。
子どもにとっても、
ママが笑えなくなることのほうが、ずっとつらいことだから。
完璧じゃなくていいし、
上手に頼れなくてもいい。
それでも「少しでも楽になる方向」を選んでいいんです。
私も「向いてない」と思うことが何度もある
私も正直、「母親に向いてないな」と思うことが何度もあります。
何時間もYouTubeを見せてしまうし、
家事をやるときは結構目を離してしまうし、
スマホも普通に見てしまいます。
子どもが一人で遊んでいたら、
ついごろんと横になってしまうこともあります。
(割と体力が限界なときだけだけど…)
「ダメだよ」って言っているのに、
麦茶のコップを逆さまにしてすぐ床にぶちまけられると、
つい怒ってしまうこともあります。
こんな自分を見て、「向いてないな」と思うこともあるけど、
それでも子どもは可愛くて、
楽しそうに「ママ大好き」って笑顔を向けてくれる。
“ちゃんと愛せているかどうか”だけでいい
ここで一つだけ、大事な基準があります。
それは「子どもを愛しているかどうか」です。
完璧に遊べていなくても、
ずっと見ていられなくても、
少し手を抜いてしまっても、
「可愛い」と思えているなら、それはもう十分に“お母さん”です。
むしろ、「向いてない」と悩める時点で、ちゃんと向き合っている証拠でもあります。
少しだけ心が楽になる考え方
もしまた「向いてないかも」と感じたら、こんな風に考えてみてください。
「ちゃんとやれてない部分」ではなく、
「それでも今日やってきたこと」に目を向ける。
・ご飯を用意した
・一緒に過ごした
・泣いたときに対応した
当たり前に思えることでも、全部ちゃんと“やっていること”です。
育児って、特別なことよりも、
こういう小さな積み重ねでできています。
最後に
「母親に向いてない気がする」
そう感じる日は、きっとこれからもあります。
でもそれは、“できていない証拠”ではなくて、
“ちゃんとやろうとしている証拠”です。
完璧じゃなくていい。
ちょっと手を抜いてもいい。
休みながらでもいい。
それでも子どもと一緒に過ごしているあなたは、ちゃんとお母さんです。
どうか自分に、もう少しだけ優しくしてあげてくださいね。


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